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バーベキュー

私 30代女 アルバイト
H 30代女 アルバイト先輩
店長 50代男 アルバイト先の店長
O 10代女 私の同級生(同級生だがなぜか私と年齢が違う でも違和感はない)
O 30代男 アルバイト先輩 同級生Oと同じ名前
その他アルバイト同僚多数

 

バイト先の先輩Hはとても明るく、いつも笑い声をあげている。
基本的に笑顔が絶えないので、客受けがよく、店長の評価も高い。
今まで何人もの女性アルバイトが入ってきたが、いずれもすぐに辞めていった。その理由はおそらくHだ。
表立って嫌がらせをするわけではないのだが、なぜか皆居辛くなってしまうのだ。
そんな中、私はHを除く唯一の女性バイト生き残りとして、その店に勤めていた。

その日店長が、閉店後にバーベキューに行こうといった。
バーベキューといっても、キャンプ場や海などではなく、室内バーベキュー専門店で、内装は料亭のような上品な所だ。
閉店作業を終え、最後まで残った私とO(男)は、先に集まる仲間と合流する為急いでバーベキュー専門店へと向かった。
その時なぜか私は振袖を着ていた。Oは先に行ってしまい、私は広い店内を皆の姿を探し回った。

角を曲がったところの団体客の一人と目が合った。よく見ると、同級生のOだ。長く会っていない上、私は振り袖姿にかなり濃いメイクをしているので気づかないかもしれないと思い、「Oさん!Nだよ」と近寄りながら呼びかけた。
Oは特に驚いた様子も見せなかった。「久しぶりだね」表情も変えずそう言った。今日は合コンでここに来ているのだという。同席メンバーを確認すると、4人のうち男性メンバー2人が、私のバイト先の仲間だった。

少し話してその場を去り、ようやく皆と合流できたので、空席に座った。H、O(男)はいるが、全体的に人数が少ない。さっき見た男子メンバーとは別に、ほかにもバラけてどこかにいるようだ。
Oになぜ辞めずにバイトが続けられるのか質問された。今までの女性アルバイトで、こんなに長く続いた者はいないのに、私が辞めないのが不思議でならないそうだ。
その時気づいたが、私は以前辞めた女性バイトのうちの一人だったようだ。名前も姿も違うが、私の中におぼろげながら、その記憶がある。なぜ辞めるに至ったかも体が覚えていて、今回はそれを回避しながら勤めているため、続いているようだ。
私が以前にもここに居たことは誰も知らない。別人なので当然だ。けれども、なにか感じるものはあるらしく、思い返せばはじめから、かなりフレンドリーに接してくれていた気がする。

Hに関する記憶を辿るが、以前のことはどうしても思い出せない。思い出してはいけないような気もする。
Hがいつもと変わらない笑い声をあげ、こちらをちらっと見た。

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