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毒を作っていた

修学旅行で泊まったホテル。

ある生徒がトイレからなかなか出てこない。先生(男)が心配して、というより怪しんで、気を遣いながらも女子トイレの個室ドアをこじあけると、生徒は紫がかった液体の入った大きな瓶を抱えていた。

先生はすぐに毒を作っていると判断し、瓶を取り上げようとしたが躱され、生徒は私の友人にすばやく瓶の中身を飲ませた。
友人は了承済みだったようで、抵抗なく飲んでしまった。

私たちは慌てて彼女に口をゆすぐように言い、同時に毒の瓶を持ったままの生徒を追った。
頭から黒いマントを羽織り、性別もわからない。先生がマントをつかみ引き剥がした。その下から現れたのは、土気色の顔に表情のない、色とりどりの宝石で着飾った中年女性だった。

毒を飲んでしまった友人は泣きながら口をゆすいだが、特に体調に変化はないようだった。作っている時に邪魔したため、幸い毒が未完成だったのかもしれない。

その後多くの生徒たちは徒歩で海へ向かった。太陽が高く上り、眩しさと暑さで私の足取りは重くなった。多くの生徒が私を追い越していった。歩調を合わせてくれた友人とどうにか海へたどり着き、海辺のプールへ入っていった。

プールへ着くと友人は途端にそわそわし、すぐにでもプールへ入りたい様子を見せたため、先に行っていて構わないと伝えた。その言葉もまだ言い終わらないうちにもう友人はプールへ飛び込んだ(既に水着に着替えていた)。

私は泳げないため、一応水着に着替えはするけれどどうしたものかと考えていた。
更衣室が見つからないのでトイレで着替えることにした。
トイレは非常に狭く不潔で、しかも前の個室利用者が水を流さないまま出てきたようだった。しかし他に場所がないので仕方ない。
私が個室に入ると他の生徒の一人も一緒に入ってしまった。着替えるためだけなのだから構わないと思ったらしい。元々狭い個室はさらに狭く、押し合いへし合いなんとか水着に着替えて個室を出た。一緒に入っていた生徒はいざ出るときになってトイレの不潔さに気づき、悲鳴を上げた。

プールは海水を使っていた。屋根はなく壁もなく、すぐそばが海なので海に入っているのと変わらない。
深く広いプールが一つ、浅い子供向けのプールが一つあった。私はまずシャワーでトイレの汚れを落とし(トイレには裸足で入っていた)浅いプールに入ることにした。ここまで一緒に歩いてきてくれた友人は、深いプールでサメのようにひたすら泳いでいた。

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