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私  おそらく男
少女 妖精のような感じ

私たちは固く抱擁していた。

少女の水色がかった長い髪を感じながら、彼女を絶対に離すまいとより一層、しっかりと腕の中に抱きしめていた。

そこは高さが2.5メートルほどの瓶の中で、少し斜めに傾いており、瓶の周囲はみずみずしい緑と、青く澄み渡った空が一面に広がっていた。

少女が少しずつ変化していき、私は少女と逆転した。

次に気づいた時私が少女で、視点は遠くから少女ともう一人を見守る位置にあった。
瓶の中の私(少女)はやがて一粒の種になった。それと同時に私の意識が今ある場所(遠くから瓶の二人を見守っている位置)に芽吹くのを感じた。大地に根付いており、これから大きな木に育ってゆく感覚だ。
種になった私と今も瓶の中にいる人は、私がここで息づいていることを知っているのだろうか。

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